本居宣長

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本居宣長

本居宣長(1730年 - 1801年)[編集]

もとおり のりなが。江戸時代の日本の国学者・文献学者。

情報源の明確なもの[編集]

  • 吾にしたがひて物まなばむともがらも、わが後に、又よきかむかへのいできたらむには、かならずわが説になゝづみそ。
    『玉勝間』玉かつま二の巻、「わがをしへ子にいましめおくやう」 
  • の本体、政治をたすくるためにもあらず、身をおさむる為にもあらず、ただ心に思ふことをいふより外なし。
    『排蘆小船』
  • 阿波礼(あはれ)といふ言葉は、さまざま言ひ方は変りたれども、その意(こころ)はみな同じことにて、見る物、聞くこと、なすわざにふれて、情(こころ)の深く感ずることをいふなり。俗にはただ悲哀をのみあはれと心得たれども、さにあらず。すべてうれしともをかしとも楽しとも悲しとも恋しとも、情に感ずることはみな阿波礼なり。
    『石上私淑言』巻一
  • さてそのもののあはれを知るといひ、知らぬといふけじめは、たとへばめでたき花を見、さやかなる月に向ひて、あはれと情の感(うご)く、すなはちこれ、もののあはれを知るなり。
    『石上私淑言』巻一
  • 何にまれ、尋常(よのつね)ならずすぐれたる徳(こと)のありて、可畏(かしこ)き物を迦微(かみ)とは云なり。
    『古事記伝』神代一之
  • 漢意(からごころ)とは、漢国のふりを好み、かの国をたふとぶのみをいふにあらず、大かた世の人の、万の事の善悪是非を論ひ、物の理(ことわり)をさだめいふたぐひ、すべてみな漢籍の趣なるをいふ也。
    『玉勝間』
  • さて人情と云ふものは、はかなく児女子のやうなるかたなるもの也。すべて男らしく正しくきつとしたることは、みな人情のうちにはなきもの也。
    『排蘆小船』


  • 敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花
    『六十一歳自画自賛像』
    • 第二次世界大戦において、この歌から猪口力平が特別攻撃隊の部隊名を決めた。